社長コラム(第38号 2026年3月)

  • 社長コラム

公開日:

皆さん、こんにちは。

先日、東京ビッグサイトで開催されたAI展示会に足を運びました。
目的は、AIの最新トレンドを自分の目で確かめることです。2022年末にChatGPTが公開されてから約3年、特に2024年頃から一般的に活用されるようになり、2026年の現在、技術の進化は想像以上のスピードで進んでいます。
展示会を見て回る中で、率直に感じたのは、「もうここまで進んでいるのか」という驚きでした。
抽象的に言えば、ハレーション抑止と推論技術の向上を前提とした各社ツールが並んでいた、という印象です。

きっかけは一つの問い

また別の機会に、取引先様のAI勉強会に参加した際、こんな質問を受けました。
それまでは、ChatGPT、Gemini、Claude等について、直近の技術トレンドをいろいろと教えてもらいながら対話をしていたなかで、何かの拍子に、
「西川さん、仏教の中観や唯識ってご存じですか?」
「仏教は哲学です。しかもロジカルなんです」
と言われたのです。
仏教に詳しい人がいたら、こそっと教えてくださいね。

従業員や知人・友人との会話ではまず出てこないテーマだと思うので、正直驚きました。
これは、人と人とのリアルな出会いだからこそ生まれるものだと思います。
こうした“ふとした気づき”は、AIではなかなか巡りあえません。Webミーティングでも難しいでしょう。
私は普段、知らないことを聞いたり知ったりすると、必ず調べます。

その場でスマホで調べたり、時間がなければメモを取ってその日のうちに調べます。これはもう癖ですね。
52年も生きてきて、まだ知らないことがあるのか、と自分でも思いますが、そういう思考回路が染みついているのだと思います。

正直に言うと、その時点では仏教の知識はまったくありませんでした。信心深いわけでもなく、どちらかと言えば「そんなものに頼らず自分で切り開け」と考えるタイプの人間です。

しかし、その一言が妙に引っかかり、強い興味が湧きました。
その後、自分なりに調べ、学びを深めていく中で、AIと仏教、特に「唯識」との間に、非常に興味深い共通点があると感じました。

唯識とAIの共通点

唯識とは、
「我々が見ている世界は、自分の認識(識)が作り出している」
という考え方です。

同じ出来事でも、人によって受け取り方は異なります。ある人にとっては問題でも、別の人にとってはそうではない。

分かりやすい例で言えば、夕日を見て「綺麗だ」と感じる人が大半だと思いますが、「寂しい」と感じる人もいます。

さらに言えば、夕日が綺麗なのではなく、「綺麗だ」と感じている自分の心がそう認識している、ということになります。

つまり私たちは、「夕日そのものに内在する何か」を見ているのではなく、自らの“識”を見ているに過ぎない。
これが「唯識」なのだと、私は解釈しました。

AIとの接点

この唯識をロジカルに捉えると、AIにも通じるものがあると感じています。
AIにおいても、適切なアウトプットを得るためには、適切なプロンプト(指示)が必要です。

つまり、
入力の質が、出力の質を決める
という構造です。

これもまた、「どう認識するか」という話に通じているのではないでしょうか。
まだまだ私も不勉強ですが、非常に興味深いテーマです。

自責という考え方

この話をしていて、昔の会社の先輩の言葉を思い出しました。
「おい西川よ、郵便ポストが赤いのも、空が青いのも、蛇が長いのも俺の責任や!」
と、どうしようもないことを皮肉って、面白おかしく話していた先輩がいました。

正確には、有名な経営コンサルタントの言葉で、
「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任である」
というものです。
これらに共通しているのは、
「自責」
という考え方です。
外部環境のせいにしない。従業員のせいにしない。結果に対して責任を持つのは自分である、ということです。

唯識から自責という話につなげましたが、これが正しい解釈かどうかは、まだまだ深めていく必要があるテーマだと思っています。
ただ一つ言えるのは、こういった思考って面白いですよね。
一人でも賛同してくれる人が居ることを願います(笑)
なんとなくYouTubeやショート動画を眺めるよりも、よほど有意義な時間の使い方だと思いますよ。

おわり
西川

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