- 社長コラム
社長コラム(第43号 2026年8月)
公開日:
皆さん、こんにちは。
今年の夏は、改めて自然災害の怖さを感じる出来事が続きました。
7月28日には熊本県で「令和8年熊本地震」が発生し、最大震度7を観測しました。その後も活発な地震活動が続き、多くの方が被害に遭われました。
また、8月中旬には千葉県で記録的な大雨となり、河川の氾濫や浸水、土砂災害など、大きな被害が発生しました。
被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
昔から「災害は忘れた頃にやってくる」と言われます。
しかし最近の状況を見ていると、
「災害は、忘れる間もなくやってくる」
そんな時代になっているように感じます。
地震、豪雨、台風、土砂災害。いつ、どこで、何が起こるのかを正確に予測することはできません。
だからこそ、災害が起きないことを願うだけではなく、「起きたときにどうするか」を平時から考えておくことが大切だと思います。
今回の熊本地震については、私自身も何かできないかと思い、知人と10月に熊本を訪れることにしました。
私はもともと、寄付や募金を積極的にするタイプではありません。
その代わり、災害などで地域が大きな被害を受けたときには、できるだけ実際にその土地を訪れ、現地で食事をし、宿泊し、買い物をする。そういう形で応援することを以前からやってきました。
地域のお店やホテルでお金を使い、そこで働く方や地域の方々ともできるだけ言葉を交わす。ニュースや映像だけでは分からないことも、実際にその場所へ行くことで感じることができます。
今回の熊本でも、現地でしっかりお金を使い、いろいろな方と話をしてきたいと思っています。
私なりの復興支援のやり方です。
一方、今回の災害をきっかけに、家庭での備えも見直しました。
非常食としてカロリーメイトを用意し、2リットルの水も備蓄するようにしました。
ただ、備蓄をしようと思えば、それを置く場所も必要になります。
最近の私は、物を買うことがほとんどなく、むしろ物を減らすことの方が多くなっています。
使わなくなったヒーターや扇風機、予備のチェアーなども処分しました。
そんな中で、ちょっとした発見もありました。
不要になった家具を処分しようと、最初は区の粗大ごみに出すつもりでいましたが、調べてみると、処分したい物を登録するだけで複数の買取業者から一斉に見積もりが届くサービスがありました。実際に利用すると、15社ほどから見積もりが届きました。
また最近では、ファミリーマートもブックオフと組み、身近な店舗から不要品を発送して買い取ってもらえるサービスを始めています。
「捨てる」しかないと思っていたものにも、いろいろな選択肢が生まれている。世の中の仕組みもずいぶん便利で合理的になったものだと感じます。
最近のファミリーマートも、コンビニという従来の枠にとどまらず、いろいろなことに挑戦していて、「攻めているな」と一消費者として興味深く見ています。
少し話がそれましたが、防災についても、やみくもに物を増やせばよいわけではありません。
不要なものを減らし、その分、本当に必要な水や非常食、災害用品を置いておく。
増やすことより、減らすこと。
そして、空いた余白に本当に必要なものを備える。
これも一つの備え方なのではないかと思っています。
そして、会社についても同じように、災害を前提とした準備が必要です。
災害が発生したら、まず何よりも社員とその家族の安全を確保しなければなりません。
そのうえで、
社員の安否をきちんと確認できるのか。
工場や設備が止まったとき、どう対応するのか。
電気や通信、物流が途絶えたらどうするのか。
材料が入ってこなくなったらどうするのか。
ある拠点が生産できなくなったとき、他で代替できるのか。
こうしたことを平時から考え、準備しておくのがBCP(事業継続計画)です。
ただし、BCPは作ってあればよいというものではありません。
当社にもBCPマニュアルはありますが、正直に言えば、最近は十分に更新できていません。これは私自身の責任です。
マニュアルがあっても、内容が古かったり、いざというときに誰も動けなかったりすれば意味がありません。
また当社では、災害時にスマートフォンを使って社員の安否を確認するシステムを導入しています。
いざというときに会社が皆さんの状況を把握するための大切な仕組みですので、通知が届いた際には、必ずきちんと応答してもらいたいと思います。
仕組みは、導入しただけでは機能しません。実際に使う人が正しく行動して、初めて意味を持ちます。
代替生産についても同じです。考えてあるだけではなく、実際にその拠点で生産できる状態になっているかまで確認しておく必要があります。
重要なのは、「決めてあるか」ではなく、「本当に動ける状態になっているか」です。
今回の一連の災害をきっかけに、当社のBCPについても改めて見直し、実際に機能する状態にしていかなければならないと感じています。
想定外をなくすことはできません。
しかし、想定外が起きたときの準備はできます。
今回の災害を「大変だった」で終わらせず、家庭でも職場でも、自分にできる備えを一つでも行動に移すきっかけにしてもらえればと思います。
9月もポジティブに行きましょう!
おわり
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