社長コラム(第36号 2026年1月)

  • 社長コラム

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― 構想力と偶然解。数字は、自分でつくる ―

皆さん、こんにちは。

私は、これからAIによる代替は、確実に進んでいくと思っています。
その中で、AIには決して代替されない人間の力とは何かと、私自身、これまでの経験を振り返りながら考えました。
そして行き着いたのが、「構想力」 と 「偶然解」 です。
これは、格好をつけて言っている言葉ではありません。

昔、前職で駐在員としてベトナムに責任者として赴任し、新たに現地法人を設立し、その代表を務めたことがあります。
設立当初は、初期投資の負担が非常に重く、なかなか採算ラインに乗らない状況が続いていました。
日本人駐在員の人件費に加え、現地スタッフの給与や各種運営費を考えると、このままのやり方では限界があると感じていました。

そこで私は考えました。

外から買っているものを内製化できないか。設備を持ち、利益構造そのものを変えるべきではないか。
そこで、追加出資を日本本社へ要請し、その資金で設備を購入し、内製化を進めるという判断をしました。
簡単な決断でも、簡単な交渉でもありませんでした。
内製化を進める過程では、日本本社からの技術的な支援、同じ駐在員仲間からの助言、現地の設備メーカーとの試行錯誤、そして現地従業員への教育と定着、一つひとつ、時間と労力をかけて積み上げていきました。
思うように進まないことも多く、やり直しや遠回りの連続でしたが、内製化による収益改善の道筋を数字で示しながら、本社とも何度も向き合い、話を重ねました。
その結果、内製化によって利益率は大きく改善し、事業は安定軌道に乗り、その後の継続的な利益拡大へとつながっていきました。

新卒の頃、上司に
「自分の給料は、自分で稼げ」
と言われたことがあります。
あのときは意味が分かりませんでしたが、このベトナムでの経験を通じて、その言葉の意味を 実感として理解しました。
数字というのは、与えられるものではありません。自分で構想し、自分でつくっていくものです。
私は30代で、それを肌で学びました。

これは経営者だけの話ではありません。
従業員の皆さん一人ひとりにも、それぞれに数値目標があるはずです。
営業は分かりやすいですね。
一方で、営業以外の部署にも、KPIという形で、必ず数値目標があります。
大切なのは、
その数字をどう達成するか(How To)を考えることです。
この How Toを考えることこそ、皆さん一人ひとりが構想力を発揮すべき領域です。
慣れないうちは、上司に相談してください。
ただし、その数字を持っているのは、皆さん自身であり、責任も皆さんにあります。
そして、その数字に直結する現場を一番よく知っているのも、
上司ではなく、皆さん自身です。

偶然解は、過去の成功体験の中だけにあるものではありません。
今この瞬間にも、たくさん転がっています。
先日のタイ出張でも、打合せの当初目的とは異なるテーマが、ふっと天から降りてきた感覚がありました。
これは、と思い、その後、深掘りしてみようと考えています。
これはごく最近の話です。
私は、過去の事例を並べすぎるのは好きではありません。
やりすぎると、自慢話に聞こえてしまうからです。
一言で言えば、センスです。
ただし、このセンスは先天的なものではありません。完全に後天的です。
動いて、動いて、動きまくっていると、ある瞬間、ふっと降ってくる。
それを自分の中に落とし込めば、立派な偶然解の種になります。
あとは、それを実現するだけです。
逆に言えば、
動けない人、
周囲を巻き込めない人、
プライドが高すぎる人などは、
偶然解から最も遠い存在だと思います。頭の良い人は、世の中にたくさんいます。
だからこそ、頭の良さだけでAIは当然ながら、人ともなかなか差別化できないです。
考えすぎず、恥をかいてもへこたれず、動いて、巻き込んで、形にする。
その繰り返しの中でしか、
構想力も、偶然解も、磨かれていきません。

今年も変わらず、
「わたしたちの目標」は
「従業員の所得を上げること!!」です。
これはスローガンではなく、
私自身が経営者として最も重く受け止めている約束です。
そして、2026年度のニチベイパーツのスローガン は、
「全従業員が、部署・企業横断的に協調し、進化する!!」
です。
2026年は、
一人ひとりが自分の数字を、自分の構想で動かす年です。
部署や企業の枠を越えて協調し、全員で「進化」を実感できる一年にしていきたいと思います。

おわり
西川

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